Soliloquistっていうのは、『独り言を言う人』っていう意味だそうです。俺、ひとりごと多いんだよなぁ・・・
--/--/--(--) --:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2006/09/13(水) 01:40:14
昨日読み終わりました。野沢尚さんの『龍時』。

野沢さんと言えば、ドラマの脚本やミステリー小説などで
有名な作家さんですね。
もう既に他界されていますが。

俺は『リミット』という小説は読んだことあったし、
ドラマ『眠れる森』は好きだったから、この『龍時』にも期待していました。
だけど、サッカー小説なんです。ミステリーではないんです。
そこは少し不安もあったんですけど、読んでびっくり!!
かなり本格的で、面白い。
久しぶりにはまってしまいました。

本作品は3つに分かれていて、
『龍時01-02』、『龍時02-03』、『龍時03-04』の3作品。
1シーズン毎の話で構成されています。
主人公は、無名の高校生、志野リュウジ。
U-17代表のスペインと対戦し、
その試合で世界との壁を感じたリュウジは、
スペインのクラブへ入ることを決意し、単身スペインに乗り込む。
『龍時01-02』では、スペイン1年目での苦悩と成功が描かれ、
『龍時02-03』では、移籍したチームでの2年目のシーズンが描かれ、
『龍時03-04』では、日本オリンピック代表での戦いが描かれてます。

素晴らしいのはね、ゲームの緻密な描写。
読んでたら、試合の状況が頭の中で映像として浮かぶし、
リュウジの息遣いが聞こえてきそう。
サッカーの試合の状況を活字で細かく表現するのは、
すごく難しいと思うんだけどね。

そして、このリュウジっていう主人公がいいね。
俊敏性を活かしたプレースタイルが気持ちいいし、
流れを読む能力と日本人離れしたメンタリティの強さに惹かれる。

チームメイトや対戦相手では実名選手が多く登場するんだけど、
そんな有名プレイヤーの中で、次はどんなプレーするんだろうって、
先が気になる、気になる。読む手が止まらない。
こういう選手が出てこないかと本気で思ってしまいます。

それに、野沢さんのサッカーに対する想いっていうか、
好きだ!っていう気持ちがすごく伝わってくる。
はっきり言って、サッカーバカじゃないと書けないよ。

日本サッカーに対する想いとか、警笛とか、問題点とか、
将来の目指す方向性とか、そういう考えもすごく伝わってくる。
俺が思ってることに似てたっていうのも読んでて気持ちよかった。


だけど、残念なのは、3シーズン分の作品で完結してしまったこと。
はっきり言うと、最後の『03-04』を読み終わっても消化不良。
野沢さんとしては、この作品をライフワークにしていきたい、
という想いがあったそうです。
オリンピック後のリュウジの活躍を読めないのが本当に残念。
ただ、野沢さん以外の人には書けないだろうな。

龍時 01-02 文春文庫
龍時 01-02 文春文庫


龍時02‐03
龍時02‐03


龍時 03‐04
龍時 03‐04



今更ですが、野沢尚さんのご冥福をお祈り致します。
スポンサーサイト


コメント
この記事へのコメント
自分はこの前野沢さんの「ふたたびの恋」を購入し、読みました~。
短編集なんですけど、なんか切ない感じ。
最後に書きかけのものも載せられてて、ほんとに遺作って感じでした。ちょっと悲しくなってみたり。
2006/09/14(木) 11:03 | URL | りす #-[ 編集]
>りすさん
そうだね、俺もちょっと悲しくなった。
この本のあとがきが、中西哲生さん(サッカー解説者の人ね)との対談になってて、その人に原稿を読んでもらいながら一緒に作ってきたらしくて。
その中で、今後の展開はこうしたいとか書いてたんだけど、その対談があった10日後ぐらいに亡くなったらしい。
何で??って思う。悲しいね。
俺の知り合いも、こんなふうに亡くなった人がいて、それを思い出してしまった。

ごめんなさい、重いコメントになってしまったね。
2006/09/14(木) 23:53 | URL | sei16 #NkOZRVVI[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://sei16.blog14.fc2.com/tb.php/380-c1ba5c32
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
アクセスアップ・SEO対策・検索エンジン登録
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。